2012年05月31日

「Q20 ほめるということ/こころの子育て」


「Q&A こころの子育て 誕生から思春期までの48章」(朝日新聞社)より。


<新芽のころ――小学校時代>


Q20 「ほめるのが大事」と言われますが、どうも苦手です。

  → わが子のよいところを五つ考えてみたらどうですか。



日本人は、ほめるのが苦手。

あまりほめると子どもがつけ上がらないかと心配する。

本当は、そんなことないのに。


子どもを ほめようとしてに間違うのは、ウソやお世辞を言ってしまうこと。

こういう心にもないことは、すぐに伝わって、バレる。

大人同士だとごまかせるけど、子どもにはそうはいかない。

こういう下地があるから、子どもをほめようと思うと、すごい努力がいる。


いい加減なほめ方をされても、笑顔にはならない。

逆に、納得するほめ方をされると、笑顔になる。


そんな中で、順番のつけられないものをほめられたら、大したもの。





世間が上位にあった日本だから、個人はそれよりも下位に。

それだけに、自分の価値観を示すことについても、苦手。

さらには、できるだけ平らにするために、(特に身内は)ほめない。

突出することを、嫌うようです。


そんなことが長らく続いて来たから、急にほめろと言われても、できない。

でも、そろそろ正当な評価をしないと、ヤバイ状態に。

正当な評価を得られなかった心が、泣き、傷ついているようです。


多少下手でも、しないことには、もうしょうがない。

今までのツケが、表面化しているんですね。




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posted by 南方城太郎 at 18:11 | TrackBack(0) | こころの子育て

2012年05月28日

「Q18 死について聞かれたら/こころの子育て」


「Q&A こころの子育て 誕生から思春期までの48章」(朝日新聞社)より。


<ふたばのころ――誕生から小学校入学まで>


Q18 「死」については、どのように教えるのがよいでしょう。

  → もう、自分が思っていることを言うしかないですね。



死について考える子どもは多い。

そのことについて聞かれたら、自分の思っている通りに言わないとしかたない。


ただ、聞きに来てもらったことを、親は喜ぶべき。

それだけ信頼されているということだから。

言っても仕方ないと思っていたら、そもそも聞きに来ない。

話したことで傷ついた経験があると、もう話すのをやめてしまう。


心配しなくても、子どもはその子なりの答えをやがて出す。

なので、それまで付き合ったり、出てくるまで待ったりすればいい。


逆に、大人がせわしくなって、あれこれ動くと、不自然なことになる。

わざわざ見せるとか、体験させるとか、人為的にやってしまうのは、どうか。

子どもに(重いものをわざわざ)投げてしまうのは、どうか。

むしろ自然に起こったことを、大人と子どもが一緒に体験することが、教育になる。





小さい頃って、確かに死について考えますよね。

ひとりでも考えたし、友達同士でも考えた。

ただ、一時期 深く考えるものの、そのうち忘れます。

それを何度か繰り返すのだと思う。

その間、多少不安定になるかもしれないけれど、長期間に及ばない限りは、そんなものだと思う。

多少悩むし、多少揺れる。

それが人間。

そうしながら、何かしら考えたり、生み出したりするようです。




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posted by 南方城太郎 at 14:51 | TrackBack(0) | こころの子育て

2012年05月24日

「Q19 早期教育はプラスか?/こころの子育て」


「Q&A こころの子育て 誕生から思春期までの48章」(朝日新聞社)より。


<ふたばのころ――誕生から小学校入学まで>


Q19 早期教育は子どもにプラスですかマイナスですか。

  → 就学前に大切なのは勉強ではない、自由な遊びです。



子どものことを考えると、6歳ぐらいまでは、勉強より感情的なことの方が大事。

自由に遊んだり、好きなことをする中で、いろんな感情を体験する。


子どもに はやくから勉強させるのは、「親の安心のため」であることがおおい。

今できることを確認して、ともかく安心したい。

でも、そのツケは、あとで払わされることになる。


早期教育は、確かに成功することもある。

でも、多くの人がその稀(まれ)なケースに飛びつくと、どうなるか?

親の気持ち中心で、子どもの気持ちは、どうなっているか?

表情や様子を見てないと、危ない。


発達心理学などで目安が示されたりするけれど、目安は目安。

はやい子もいれば、遅い子もいる。

多少ズレても、あわてることはない。


そして、どうしても心配な時は、専門家を訪ねたらいい。





最低限の勉強は必要。

でないと、本気で勉強したくなったり、本気で何かを目指したくなったりする際に、困るから。

土台としての勉強が、誰にでも要る。


一方で、過剰にムチを入れれば、やる気をなくす。

心身共に疲弊して、ゴールよりずっと前でへばってしまうかも。


実はそれでも大丈夫で、休んでから、やり直したらいい。

でも、疲れて倒れそうになっているところにムチを入れたら、どうなるか?


様子を見るって、大事なようですよ。

ただ、過剰にあたふたすると、逆効果ですが。





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posted by 南方城太郎 at 16:12 | TrackBack(0) | こころの子育て

2012年05月21日

「Q17 サンタクロースはいるか?/こころの子育て」


「Q&A こころの子育て 誕生から思春期までの48章」(朝日新聞社)より。


<ふたばのころ――誕生から小学校入学まで>


Q17 「サンタクロースはいない」と、いつ教えたらいいですか。

  → わざわざ教えることはありません。自分で気がつきます。



河合隼雄さんの家には、毎年サンタクロースが来ていた。

12月24日の夜にはプレゼントが届けられていて、家の中のどこかに隠してある。

それにまつわる父と子のエピソードがたくさんあって、語り草に。

お父さんが隼雄少年ら子どもたちに、とことん付き合っていた姿がうかがえる。


子どもがファンタジーの世界に生きているなら、付き合えばいい。

現実云々についてはやがて勝手に気づくので、教える必要はない。

ファンタジーやごっこ遊びの中で、いろんなことを体感する。


大人はそれを邪魔しないこと。

一見正しいことで、子どもの世界を壊さないこと。





心身に馴染ませる一番の方法は、「する」こと。

つまり体験。

子どもは遊びの中で、いろんなことを体験している。


「怪獣と戦う」というと荒唐無稽に思えるかもしれないけど、

「怪獣のような存在と戦う」となると、いろいろと考えてしまう。


案外、いろんな「のようなもの」が身近にあったりする。

「直接」を避けながら、子どもはファンタジーや遊びの中で、「何らかのそれ」を体験し、心身に馴染ませているのかも。

また、大人だって…。





 外部サイト → 「9月21日 サンタクロースの社説がニューヨーク・サンに載った日」

新聞に投稿した女の子と、記者のやりとり。




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posted by 南方城太郎 at 13:17 | TrackBack(0) | こころの子育て

2012年05月17日

「Q16 甘えと自立/こころの子育て」


「Q&A こころの子育て 誕生から思春期までの48章」(朝日新聞社)より。


<ふたばのころ――誕生から小学校入学まで>


Q16 甘えん坊なので「自立できないのでは」と心配です。

  → 十分に甘えさせてやったら、ちゃんと自立していきます。



自立を急ぎすぎると、子どもの能力を超えて自立を強いてしまう。

やがて自分で立っていくのが自立なんだから、それまでは甘えさせたらいい。


頭だけで考えると、感情が消えてしまう。

すると子どもは物足りなくなって、甘えてくる。

甘えられた方は自立とは逆だと、腹を立てる。

こんな悪循環も。


「いつでもよりかかってきていいし、いつ出ていってもいいよ」

これが理想。


思春期に甘えがぶり返すのは、ものすごい不安を体験しているから。

それはそんなものだと思えばいい。


自立の妨げになるのは、互いにベタベタする時。

親がつかまえてしまうと、子が離れられない。

自立に伴う哀しみは、心得ていないといけない。


甘えを受け入れるのと、甘やかすのは違う。

前者は相手(子ども)の気持ちが中心で、後者は自分(親)の気持ちが中心。

自分が「してあげよう」という気持ちが強くなり、子どもは圧迫される。





頭で考え過ぎると、見ることが おろそかになるようですね。

見ない → 相手の表情を見ない → 相手の気持ちを考えない。


あと、個人個人で自立の時期なんて違うだろうから、あせっても仕方ない。

急いで中途半端な自立を強いると、あとでツケがきそう。

本当の自立は、遠くなるかも。


何度も書いたと思うけど、満腹になれば「もういいです」となる。

それは親にとっては哀しいことだけど、そんなもの。

それも含めての、子育て。

その哀しみを避ければ、別のもっと大きな悲しみが来るわけだし。

また、哀しみの先には、別の感情もあるわけだしね。





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posted by 南方城太郎 at 14:34 | TrackBack(0) | こころの子育て